CSSによる画像置換はアリ?ナシ?

今のところ、個人的には「ナシ」。
画像置換(Image Replacement)は数年前に流行った手法である。
CSSでテキストを画面外へ隠し、背景画像に置き換えるという手法で、「text-indent: -99999」なんて言うとんでもない数値を指定して、ブラウザ外にテキストをとばし、画像のみを表示させるのである。
一時期はSEO的に有効などと言われ、使用するサイトも高かったが、最大の問題は「画像を切る設定にしてあるブラウザでは、全く何も見えない」と言う致命的なものであったため、徐々に使用頻度は低くなった手法である。


上記の致命的な弱点については、カラクリエイトにて、Javascriptを利用した解決方法の一つを紹介している。
だがしかし。
解決方法と言っても、完全な解決にはなっていない。
これを使ったはいいが、画像+Javascript切りをしているブラウザの場合、まったく解決できてない。
一長一短と言ったところだ。
また、最近は解像度の高いモニターを使用しているユーザーも増えてきたため「-9999」という、以前なら絶対に見えなかった「飛ばしテキスト」が見えてしまうと言うミスも出てくる可能性が出てきた。
当初「SEO的に有利である」と言われてきた画像置換だが、最近はそうも言ってられなくなった。おそらく、使われなくなった原因として、それが一番の原因ではないだろうか?
株式会社イグニス-[SEO] CSS による画像置換はスパムと判断されるのか-
こちらを読んでいくと、Googleの見解が見えてくる。
「テキストを消したらアウト」。
そう言ってるのだが、果たして多くのサイトを巡回しているクローザーが、HTMLとCSSを見て、そこまで判定できるのだろうか?
年々精度が上がっているクローザーだが、現時点ではどれほど精度が上がっているのかは、SEO対策専門家ではない私にはわからない。
クローザーの判定はさておき。
現状では画像配置について、あまり使わない方がいいというのが、個人的見解である。
勿論、全てではなく、「text-indent: -99999」というテキストをブラウザ外にとばしたり、「display:none」という形でモニターから消してしまうという手法を使用した画像配置は、今のところ「ナシ」と言うことである。
上記のGoogleの見解を読む限り、どう考えても不自然な「text-indent: -99999」などという設定を発見した場合、大なたを振るわれて「スパムである」と認識されてもおかしくないからと言う危惧もあるからだ。
(display:noneは、印刷用CSSに使用される事もあるので、こちらはスパムとして感知されない可能性はあると思う。勿論、media=”print”内のCSSに限ると思うが。でもクローザーがそこまで読み込んで判断してくれるくらい、高度な能力を持ってるかは不明。だから、やぱり現時点ではアウトかも。)
今のところグレーな「画像置換」であるが、クローザーの進化によっては、スパムかそうでないかの区別がつく可能性がある。
なので、危険性を考えれば、やはり「ナシ」。
ただ、噂ではCSS3ではこの「画像置換」に関して、解決方法があるとかないとか聞こえてくるので、ここはCSS3に期待したい。

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